【SST】タイムコードの合わせ方は2種類ある!?

JUJU

こんにちは!韓日映像翻訳者のJUJUです^^

映像翻訳をしている方なら、カンバス社のSSTを使っている方がほとんどですよね?
作業をするにあたってタイムコードを合わせることは基本中の基本ですが、実はどんな作業をするかによってタイムコードの合わせ方が変わってくるのです!
私は韓日映像翻訳者ですが、今回はSSTに関する情報なので、他の言語の映像翻訳者を目指している方でも役立つ情報だと思います^^
では、早速説明していきますね。

そもそもタイムコードとは?

タイムコードとは、画像のように動画の上のほうに出ている数字のことです。

あとあと映像に字幕データを焼き付ける時にズレがないようにするための役割を持っています。

基本的なタイムコードの合わせ方

新規で翻訳する作品であれば、タイムコードの合わせ方は以下の通りです。

  • プロジェクトファイル・映像を開く
  • 設定→映像とタイムコードの同期→基本設定
  • 現フレームのタイムコードを入力(赤い丸の部分が同じ数字になるように入力)

ちなみに“30Fr DF”などの選択肢がありますが、これは翻訳会社から特に指示がなければそのままで大丈夫です。
ですがたまに“30Fr NDF”の時や“24Fr”の時もあるので、指示があった時は必ずチェックする位置も変えるようにしましょう!

コンピューターによっては他のSDBを開いてもここの設定が前に作業したSDBの設定を引き継いでしまうこともあるらしいので、複数作品を同時進行している時は注意が必要です。
(ちなみに私は“30Fr DF”以外で作業したことは数えるほどしかありませんが、その時も私のパソコンはSDBごとに設定した情報がちゃんと反映されるみたいでした。)

リライトを担当する時のタイムコードの合わせ方

ここまでは基本的なタイムコードの合わせ方でしたが、次はリライトを担当する時のタイムコードの合わせ方を説明します。

リライトとは?

もしかしたら翻訳会社ごとに概念が違うかもしれないんですが、私が今までやってきたリライトは、一度別の放送局でオンエアされた字幕データを再利用して、他の放送局でオンエアする場合に字幕データの一部を修正する作業でした。
著作権の関係とかで、全く同じ字幕は使えないらしいんですよね。

具体的にどういう作業かというと、

  • 字幕データを映像に合わせる
  • 字幕位置の修正
  • 文字数の修正
  • 誤字脱字の修正
  • 誤訳の修正
  • 語尾の修正
  • 一人称・呼び名・固有名詞・表記の統一
  • 不自然な部分があれば修正

といった作業です。

みかんさん

一度放送されてるのに誤訳なんてあるの?

そう思われるかも知れませんが、意外とあります(笑)

リライト時のタイムコードの合わせ方

リライトの場合、“プロジェクトファイル・映像を開く”までは基本と同じなのですが、ここからの手順が違います。
映像まで開くと、自動的に次のようなメッセージが表示されます。

“タイムコードリセット”というメッセージですね。
リライトの場合は、ここからタイムコードを合わせていきます。

みかんさん

何で新規の翻訳とリライトでタイムコードの合わせ方が違うの!?

そう思いますよね。

その理由は、リライト作業の1つである“字幕データを映像に合わせる”という部分にあります。

ドラマの中では登場人物が歌を歌うシーンもよく出てきますよね。
でも、歌っているシーンをそのまま使うとなると著作権の問題とかもあるみたいで、差し替えられたりカットされる場合も多いんです。
つまり、A社で放送した時は歌アリで放送したけれども、B社で放送する時は歌は全カットする、ということもあるわけですね。

そうなってくると、最初にA社で放送した字幕データと、B社が用意した映像とではカットされた分ズレが生じるわけです。
そういった部分をリライトの時に“字幕移動”という機能を使って合わせていくわけですが、基本のやり方でタイムコードを合わせてしまうとこの作業をする時にエラーが出てしまうのです。
なので、リライト作業の時はいつもとは違うタイムコードの合わせ方が必要!ということです。

おわりに

今回は映像翻訳者にはなくてはならない字幕編集ソフト、SSTでのタイムコードの合わせ方2種類について紹介しました。
最後に少し触れた“字幕移動”のやり方についても近々記事を書きたいなと思っているので、今しばらくお待ちくださいね!

JUJU

以上、JUJUでした!

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