【SST】映像翻訳でのいろいろなテロップの出し方

JUJU

あんにょんはせよ!韓日映像翻訳者のJUJUです^^

今回は久しぶりにSSTのことを書きたいと思います。
SSTを使っている人はご存じかと思いますが、字幕にはAトラックBトラックがありますよね。
Aトラック聞こえてくる声を、Bトラックテロップを訳します。
今回は特にバラエティーで使われる字幕テロップの出し方を紹介していきます^^

みかんさん

画面録画の映像と一緒にチェックしてね!

一般的な出し方①

このようにテロップが2つに分かれて表示される場合、字幕も2つに分けて出すのが最も一般的なんじゃないかなと思います。
その場合、会社によっても違いますがイン点はテロップが出た1フレーム~2フレーム後、アウト点はテロップが消える1フレーム~3フレーム前ぐらいになります。

用語説明

イン点:字幕が表示され始める場所
アウト点:字幕が消える場所

フレームとは?

SSTで矢印キーを1つ動かすと30分の1秒進みます。
この単位を“フレーム”と言います。“F”とだけ表記されることも多いです。

一般的な出し方②

次はテロップが2つに分かれて表示されていても、一気に全部の情報を出してしまうパターンですね。
一般的な出し方として紹介していますが、正直すべてのテロップをこの方式で出すという会社はないんじゃないかなと思います。
ですが、ネタバレに繋がらないような部分は基本一気に出すという会社は今まで1社だけ見たことがあります。

その他、これを基本の出し方にはしていなくてもやむを得ず一気に出すしかない場合もあります。
2つに分けてしまうと最低フレーム数に満たなくなる場合ですね。
最低フレーム数も会社によって違いますが、私が今まで取引してきた会社は16フレーム~20フレームを最低フレームとしている会社がほとんどでした。

特殊な出し方①

バラエティーの字幕は基本的に縦書きなんですが、このようにテロップの位置に合わせて字幕を出す場合もあります。矢印キーでも動かせますが、時間がかかるのでマウスで動かす場合がほとんどです。
今まで2つの番組でしかこの方法を指定されたことはないので、やり方を知っておくぐらいで大丈夫だと思います。

特殊な出し方②

このやり方は今まで1回しか見たことないですね。だいぶめんどくさいです(笑)
一般的な出し方①の進化版といったところでしょうか。
これもなかなか指定されることはないと思うので(そう願いたい)、やり方を知っておくだけで大丈夫だと思います。

手順

設定タブからユーザー設定を開く。
タイムコード字幕の間隔強制00:00にする。※図1参照

図1

・最初のテロップのアウト点と次のテロップのイン点の間に隙間ができないようにスポッティング
・最初のテロップを翻訳する際、次のテロップの訳文が入る分だけスペースや改行を入れておく。※図2参照
・次のテロップを翻訳する際、最初のテロップの内容も同じように入れておく。※図2参照

図2

ちなみに今回のテロップのようにルビが入る場合は改行を合わせてもうまく揃わないので、矢印キーで微調整が必要です…。超絶めんどくさいです…。

番外編(ドラマテロップ)

ここまではバラエティーの字幕テロップの出し方についてお話してきましたが、おまけでドラマの字幕テロップ(Bトラック)についても少しお話したいと思います。

バラエティーだと60分番組でBトラックのハコ数が400~600枚ぐらいになると思うんですが、ドラマの場合多くても50枚前後なんじゃないかなと思います。
ドラマではテロップはキャストや専門用語の説明ぐらいで、あとは看板や携帯に表示された名前など、映像内に出てくる文字を流れ上必要な時に訳出するだけですからね。

ちなみにこういった場合、テロップはそのまま訳して看板などテロップ以外の文字は“”をつけて訳します

おわりに

今回はバラエティー番組の字幕テロップの出し方をSSTの設定のしかたと共に紹介してみました。
これからまた変わった出し方(?)に出会ったらまた追加するかもしれません。(できれば出会いたくない気もしますが…。)
それでは、あんにょーん!

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