あんにょんはせよ!韓日映像翻訳者のJUJUです^^
ツイッターではちょこちょこつぶやいていたんですが、実は最近パソコンを買い替えました!
これまでは日本で買ったノートパソコンをモニターに繋いで仕事をしていたのですが、丸4年使っていたのでノートパソコンはサブにして、メインはデスクトップパソコンにすることにしました。
・映像翻訳用のパソコンに必要なスペックが知りたい
・韓国で組み立てPC(조립PC)を買いたい
といった方に是非読んでいただきたいです^^
ちなみに今回は韓国でパソコンを買ったのですが、Windowsを日本語バージョンにしてしまえばSSTの使用も特に問題はありません。やり方については以下の記事で詳しく説明しています。
【PC設定】韓国語のWindows10を日本語に変える方法カンバス社推奨・新PC・旧PCスペック比較表
映像翻訳用のパソコンを購入する際に気を付けて確認するべき部分は、“SSTがスムーズに動かせるスペックであること”ですよね。
まずはカンバス社のホームページに記載のあるSST G1シリーズの動作環境と、現在使っているPC、私が今まで使っていたPCのスペックを表にして比較してみたいと思います。
カンバス社推奨 | 新PC(組み立てPC) | 旧PC(HP ENVY15-as134TU) | |
---|---|---|---|
OS | Windows 8.1/10(日本語・英語) Arm版Windows/Macは動作保証× | Windows10 | Windows10 |
ディスプレイ | 解像度 1366×768以上 | FHD(1920×1080) | FHD(1920×1080) |
リフレッシュレート | 指定なし | 75hz | 60hz |
CPU | Intel Core i5以上※ | Intel Core 7-i11700K (第11世代) | Intel Core i7 7500U (第7世代) |
ストレージ空き容量 | 10GB以上 | SDD:500GB +外付けハードディスク | SDD:256GB HDD:1TB |
メモリ | 4GB以上 Windows10の場合 8GB以上 | 16GB (8GB×2) | 16GB |
グラフィックボード | 指定なし | GeForce RTX 3060 Ti | Intel HD Graphics 620 |
電源ユニット容量 | 指定なし | 600W 80+ | ノートPCのため関係なし |
※下記の型番は性能値が低いため動作保証対象外
Core i5-430UM / Core i5-4400E / Core i5-470UM
Core i5-520UM / Core i5-540UM / Core i5-560UM
Core i7-620UM / Core i7-640UM / Core i7-680UM
サクサク使いたかったのもあって、旧PCの頃からカンバス社の推奨スペックよりも結構高めのスペックにしていました。
パソコンを選ぶ時のポイント
OS
これは特に迷わずWindows10になるかと思います。
ただ、もし組み立てPCを買うとなったら、Windowsの設定をPCを買う時に業者にしてもらうか、自分でするかを選択できると思いますが、なるべくなら私は後者をお勧めしたいです。
自分で設定するとなるとUSBを差し込んで設定するわけですが、今後もしPCに不具合があって何もかも初期化しないといけないという時にこのUSBがあれば特に追加料金なく、業者にPCを送る必要もなく対応できるからです。
それと韓国のコンピューター業界は結構詐欺も多いそうで…;;
正品のWindowsを入れると言ってお金を取っておきながら、違法ダウンロードすることもあるらしいので、それを防ぐためでもあります。
ディスプレイ・リフレッシュレート
解像度に関してはとりあえずFHDを選んでおけば問題ないんじゃないかなと思います。
韓国ではモニターはLGの得意分野なのでLGの製品をお勧めします。
また、モニターには1秒に画面が何回書き換わったかを計る値を示す“リフレッシュレート”というものがあります。この数値が低いほど画面のちらつきを感じてしまうそうなので、一応確認しておいたほうがよさそうです。
一般的には60hzぐらいなら問題ないそうです。
CPU
CPUはIntel社のCoreシリーズかAMD社のRyzenシリーズが主流になっています。
カンバス社の推奨スペックではIntel社の製品についての記載しかありませんが、AMD社の製品でも問題ないのか質問したところ以下のように回答をもらったので、会社はどちらでもよさそうです。
CPUにつきましては、弊社で推奨しているのはIntel社製の Core i5以上となっており、AMD社製RyzenのCPUに関しては未検証ですので確実には申し上げられませんが、性能値がIntel Core i5相当以上のCPUであれば同等に動くのではないかと思われます。AMD社製のCPUであることが原因で不具合が起きた事例は今のところ特に挙がっておりません。
-カンバス社問い合わせ回答
次に見るべきなのはモデルです。カンバス社の推奨スペック以上のモデルをざっとまとめてみるとこんな感じです。
■Core i5/Ryzen5
中堅CPU。事務作業などの一般用途なら問題なし。軽めの動画編集も可能。
■ Core i7/Ryzen7
ハイエンドCPU。動画編集やゲームなど負荷のかかる作業も可能。
■ Core i9/Ryzen9
超高性能CPU。4K動画の編集や3Dゲームなども可能。
Core i5/Ryzen5 からは動画編集もできるようなのですが、私は間を取って Core i7 を選びました。
CPUは“社名-モデル名-世代-番号-シリーズ”というふうに表記されています。
・“Intel Core 7-i11700K”の場合
社名: Intel
モデル名:Core 7
世代:i11
番号:700
シリーズ:K
組み立てPCの部品を選ぶとき、CPUの種類が多すぎて멘붕だったんですが、番号やシリーズはあまり気にせず、モデルと世代ぐらいまでを気にすればいいんじゃないかなと個人的には思います。
私は長く使うことを考えて、とりあえず最新の第11世代を選びました。
ストレージ容量
SSDやHDDはデータを保存しておくための空間です。
SSDのほうがHDDより動作が速いので、HDDのみ搭載されているPCよりはSSD搭載のPCのほうがいいと思います。
私の旧PCはSSDもHDDも搭載されていたので、SSDには今作業しているファイルを、HDDは翻訳し終わったファイルを保存する用途で使い分けていました。
今はSSDしか搭載されていないので、翻訳が終了した作品は外付けハードディスクに保存しようと思っています。
組み立てPCを作る時HDDを搭載することもできたのですが、旧PCに搭載されていた1TBのHDDを4年間で使い切らなかったので(昔のものは映像を削除していってたからだと思いますが)、外付けハードディスクを買ってパソコンを買い替えても使いまわせるようにしたほうが楽かなと思って搭載しませんでした。
容量をどれくらいにするかですが、正直旧PCの256GBでも問題はなかったんですが、今後MpegではなくMP4での作業も増えていくかもしれないなと思ったのでちょっと余裕を持たせてみました。
メモリ
メモリはSSDやHDDのようにデータを長期的に保存する場所ではなくて、一時的に保存するのに使う場所です。
この容量が多いほど複数のアプリケーションをスムーズに作動させることができるようになります。
映像翻訳をしていると、SST、エクセル、ワード、ネット、メモ帳、映像再生アプリケーションなどなど、一気にいろんなアプリケーションを使いますし、それぞれのアプリケーションごとに複数ウィンドウを開いたりするので、16GBぐらいはあったほうが安心な気がします。
私は16GBにしているのですが、16GBのメモリを1つつけるより、8GBのメモリを2つつけたほうが作業効率的にはいいらしいです。
グラフィックボード
これはカンバス社では特に指定がないので別になくてもいいとは思うんですが、グラフィックボードを入れると映像の再生が滑らかになるらしいのと、仕事とは別で動画編集をすることもあるので入れておきました。
ちなみにいろいろ検索をしてみると、とある字幕制作ソフトの講座の募集要項に“GeForce GT 400 Series同等以上推奨”という記載もあったので、参考にしてみてもいいかもしれません。
私は動画編集もするのでGeForce RTX 3060 Tiにしましたが、字幕翻訳しかしないのであれば正直ここまで高性能なグラフィックボードは必要ないと思います。
電源ユニット容量
これはノートPCを購入するなら関係ないのですが、組み立てPCを購入するのであれば見ておいたほうがいいです。
なぜなら電源ユニットの容量は多ければ多いほどいいというものではなくて、自分がどういう作業をするかによって適切な容量が違ってくるからです。
パソコンに詳しい知人に聞いてみたところ、私のように映像翻訳がメインなのであれば600W 80+ぐらいがちょうどいいとのことでこの容量にしました。
500Wだと容量が少なすぎて他の部品をいいものにしてもそれを十分に活用できなくなってしまうし、負荷のかかるゲームをするわけでもないので700Wだと電気代がかさむだけ、なんだそうです。
なお、“벌크형”というのは動きが不安定なので避けたほうがいいらしいです。
韓国でパソコンを買うなら
韓国は용산がいわゆる秋葉原的な感じで、コンピューター関係のお店が集まっています。
そういうお店で買う方法もあるのですが、先ほども少し触れたとおり、韓国のコンピューター業界は詐欺が多いです。
Windowsの違法ダウンロードのほか、新品の部品を使って組み立てたと言っておきながら中古品で組み立てたり…そういうことも結構あるらしいんです。
なので、韓国で組み立てPCを買うのであれば、使った部品の箱まできちんと送ってくれるサイトで購入することをお勧めします。
いろいろなサイトがありますが、私はASもしっかりしていると評判の컴퓨존(compuzone)で購入しました。(回し者ではありません笑)
日本でパソコンを買うなら
日本でPCを買うのであれば、カンバス社が推奨しているドスパラやツクモのものがお勧めです。
実は私も元々はドスパラかツクモのノートPCを買って海外配送してもらおうと思っていたのですが、電源コードが海外の電圧に対応しているか問い合わせても教えてもらえなかったので;;結局韓国で購入するに至りました。涙
この2社も組み立てPCを購入できるので、デスクトップパソコンを購入したい方はこれまで私が説明してきた基準で選んでもらえれば大丈夫だと思います。
ノートPCは、私はドスパラの“GALLERIA RL5R-G50T”か、ツクモの“N1505K-730/T2”で迷っていましたが、値段や他のスペックが同じぐらいでも、ドスパラのほうはグラフィックカードあり、ツクモのほうはグラフィックカードなしなのでコスパはドスパラが断然いいと思います。
■GALLERIA ガレリア RL5R-G50T
・ディスプレイ:FHD
・CPU:Ryzen 5 4600H
→モデルがRyzen5ではありますが、性能的にはIntel Core7の第10世代と同じぐらいだそうです。
・ストレージ容量:512 GB
・メモリ:16 GB
・グラフィックボード:GeForce GTX 1650
おわりに
今回は私が実際に使っているパソコンのスペックについて紹介してみました。
スペックはだいぶいいはずなんですが、やはりスポッティング中に矢印キーを連打するとたまにSSTがダウンしてしまいます;;
こればかりはスペックをあげても目をつぶらないといけない部分なのかもしれません;;
ですが、スペックがいいとエクスポートや映像の読み込み、字幕番号の振り直しなどは本当に速いのでそういう部分はストレスフリーです!
そのうち周辺機器についても更新したいと思っているのでご期待ください!