【映像翻訳の沼にハマる】第5回 大変だった仕事 その1

あんにょんはせよ^^
現役韓日映像翻訳者JUJUのウェブコラムへようこそ!
第5回目の今日は、今まで仕事をしてきて大変だったことについてお話ししたいと思います。
ぜひ、最後まで読んでいってくださいね^^

連載一覧はここをクリック!

日本語ネイティブ以外が訳した作品のチェッカーになるのは悲劇

今はやっていないんですが、私は翻訳の仕事以外にほかの翻訳者が訳した作品のチェックをする仕事もしていました。
だいたいの翻訳者は日本語ネイティブなんですが、時々日本語ネイティブではない翻訳者の作品をチェックすることもありました。
ですが、話をしてみた時に外国人だと分からないぐらいものすごく日本語が上手な方が訳した作品でも、チェックをするのは本当に大変でした。

助詞や文章のつなげ方が間違っているとか、韓国語の漢字語をそのまま使ってるとかもそうですが、誤字や表記の間違いの多さもネイティブとは比べ物にならないぐらい多かった気がします。
“日本語の文法的に間違っていないか”というのを最優先でチェックするようになってしまうので、“自然な字幕なのか”というチェックがどうしても後回しになってしまい、正直チェック後の字幕も完璧かと言われたらそうではなかったんだろうなと思います。(反省)
それでも下手したら再翻訳レベルで直すこともあったので、時間もものすごくかかったんですけどね…。

それと、日本人が国語のテストでいつも100点を取れないのと同じように、韓国語ネイティブだからといって100点の読解力を持っているわけではありません。
間違って解釈して訳している時も意外とあるので、そのあたりもしっかりチェックしないといけません。

チェッカーの場合の単価も翻訳の時と同様1分あたりいくらというふうに決まっていますが、翻訳者をランク付けして、ランクが低い人のチェックをする場合は納期にも余裕を持たせて単価も高く設定するなど、配慮してもらわないとやってられないよなというのが正直な感想です。ちょっと私、ぶっちゃけすぎ…?(笑)

でも、翻訳の場合はその人のレベルや作品の難易度によって単価が変わってくるわけですし、チェッカーの時もそういう制度?があってもいいんじゃないかなと思います。

やろうと思えばSSTでもテロップ風の字幕は出せる…けど…;;

SSTで出す字幕といえば、FA丸ゴシックTV、白い文字に黒の縁取りが定番ですよね。

ですが、以前YouTubeの翻訳を依頼された時、動画内に表示されているテロップは同じような位置・色にしてくださいという指示を受けたことがあります。

定番はこんな感じ…。
フォントはかわいい感じのを適当にダウンロードしてみました。

SSTをそこまで使い倒していなかった私は、“そんなことできるの?”と思っちゃったんですが、意外と簡単だったので驚きました。

やり方はと言うと、ハコを右クリックしてフォーマット情報を開いたあと、テキストタブで色やフォントを変えたあと、マウスで字幕を移動させるだけです。

文章で見るとそんなに面倒に見えないんですが、実際にやってみるとテロップ1つ1つ色を変えたり移動させたり…というのはものすごく手間で、最初は冗談抜きで1分訳すのに1時間かかってました;;
それでも支払いはいつもどおり1分あたりいくらという計算で、この作業が追加されたからと言って単価が上がるわけでもなく…。かかる時間といただける翻訳料が全く合ってない仕事でした。涙
なので2回目に依頼が来た時はさすがに断りました(笑)

それ以降、似たような依頼はないので相当イレギュラーだったんだろうなとは思うんですが、SSTでもかわいい字幕(?)は作れるんだなという気づきがあっただけよしとすることにしました(笑)

ちなみに座布団の機能を使えば、こういうよくYouTubeで見る感じのテロップも作れます。
なので、例えば趣味で動画編集をしているとかいう人は、字幕を動画に焼き付けるソフトさえあればテロップを作るのにSSTを使うのもありといえばありなのかもしれません。

座布団の設定はここからできます↓


【映像翻訳の沼にハマる】第5回はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。次回の更新もお楽しみに!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA